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ポイント:レンタルサーバ、選定、選び、機能比較、価格比較、データ共有サービス、MovableType、Xoopsの、CMS

レンタルサーバ選定について


 レンタルサーバの選定に関して、時々質問を受けます。その都度答えているのですが、まとめた資料がないので、今度のお客さんへの訪問にあわせて資料にまとめました。その一部ですが、紹介いたします。

 今回のコラムは、レンタルサーバの機能比較ではありません。機能比較に関しては充実したサイトがたくさんあります。機能比較はもちろん「レンタルサーバ選定」の重要なポイントですが、選定手順の中の1つであると考えます。

 私の考える、レンタルサーバ選定の手順は以下のようになります。

  1. 自分達でのサーバ用途を明確にする。
  2. 用途に合わせて必要機能を書き出す。
  3. 必要機能に合わせて、レンタルサーバ業者、サービスを調査し、複数業者を選定する。
  4. 業者に問合せをし、詳細を確認し、決定する。

1.サーバ用途を明確にする

 「誰が」、「どんな目的で」、「どのように使うか」を明確にすればよいと思います。

 まず、「誰が」ですが、社内のみ、取引先、一般の方々等が考えられます。次に「どんな目的で」ですが、情報提供、情報共有、データやり取り等が考えれます。最後に「どのように使うか」ですが、メール、ファイル共有、ファイル転送、ブログ、SNS、ネットショップ、アフェリエイト等など、多くの使い方が考えれます。

 まず、用途・目的を明確にする事からレンタルサーバ選びはスタートします。

2.用途に合わせて必要機能を書き出す

 サーバ用途が明確になったら、その為に必要な機能を書き出してみるとよいでしょう。用途と機能が結びつかない場合もあると思いますが、幸いインターネットにはそのような情報が溢れています。

 例えば、情報共有の道具としてブログやSNSが使いたければ、MovableType、XoopsのようなCMS(コンテンツマネジメントシステム)を使うことになります。LAMP(Linux、Apache 、MySQL、PHP)が使用できることが必要機能になってきます。最近では、ダイレクトに「MovableType、Xoopsが使用可能です」とうたっているレンタルサーバも増えてきたみたいですね。

 もし、ネットショップを運営したいならば、ショッピングカートやSSL(暗号化)の機能が使えると便利です。

 他にも大量のデータをサーバに蓄積したい、もしくはデータ転送したい場合は、ディスク容量や月間転送量が大きい事が必要機能になります。データ保存期間によっては 宅ふぁいる便FILEBANKShareStageASP等のデータ共有サービスサイトも検討してもよいと思います。

 費用、ディスク容量、月間転送量、データバックアップ、マルチドメイン、メールアドレス数、サポート、ホストOS、インストールソフトウェア(言語、DB、CMS等)、ウィルス対策、ショッピングカート、SSL、商用利用可否あたりが、チェックすべき機能要素だと思います。

3.業者、サービスを調査および選定

 調査・選定時のポイントとしては以下のような点が上げられると思います。

 ちなみに、私がよく使うレンタルサーバ比較サイトは、レンタルサーバー比較大辞典です。

 レンタルサーバが多種、多様になっており、場合によっては複数使い分ける場合もありかな、と思います。メール、HP、業務系アプリなどはサーバダウンが許されず、必要機能が明確なので、安心、安定を重視して選びます。一方、ブログやSNS構築実験、ネットショップ機能確認、データやり取りなど、色々実験してみたい場合は、多機能、大容量などのスペック面を重視するとよいと思います。

4.業者に問合せをし、詳細を確認し決定する

 自分達で業者に問合せをし、必要な機能の詳細を確認します。その場合のポイントをは以下のようになります。

 いろいろと書いてきましたが、最初は、用途は考えず、とにかく「お得で、高スペック、多機能」なレンタルサーバを探そうとする方も多いです。しかし、自分が目的とする用途の実現できなければ、全く意味がありません。「用途から選択する」と「選択してから用途を考える」ではどちらが有益かおのずと分かると思います。

2006年12月18日 宿澤直正


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