仕事を任せられた人が、普通であればよい方向に行くはずの責任感と成功体験ですが、これが仕事の邪魔になってしまうことがあります。

「強すぎる責任感」と「強烈な成功体験」です。

まず「強すぎる責任感」です。
責任感は、任された仕事を何とか自分の責任で成功させようとします。
それはもちろん悪いことではありません。

しかし 「強すぎる責任感」によって、仕事上で問題が起きたとしても、なんとか自分の責任でクリアしてから報告しようとしてしまう人がいます。
つまり、仕事を抱え込んでしまう状態で、どちらかというと真面目な人に多いと感じます。

自分も抱え込むタイプなので気持ちはよくわかりますが、周りが気づかないうちに大火事になっていたら大ごとです。

また 「強烈な成功体験」もあります。
成功体験は「経験」なのでそこで得たノウハウはとても有益なものです。
しかし「 強烈な成功体験」は、「次もこのやり方でないとうまくいかない」という勘違いを生じさせる場合があります。

過去の成功体験はもちろん参考になりますが、それが絶対の方法ではないのです(当たり前です)。
むしろ失敗談の方がリスクマネジメントとして参考になります。

特に 「 強烈な成功体験」が外部の力(助言や幸運など)でもたらされた場合、それに気づいていないとつらいことになります。

強すぎる責任感と強烈な成功体験が仕事を邪魔している例をいくつか見ています。
気を付けないといけないと感じます。