名古屋市新事業支援センターでのマネージャー業務、夜は愛工大学でお話いただく起業家の方との打ち合わせでした。
1日を通じて強く感じたことは「ブレない経営者の姿」でした。

「ブレない」と言っても、最初からやるべきことをかっちり決めていたわけではありません。
自分の思いを実現するために、その時に最善と考えることを日々試行錯誤することを続けてみえます。

その積み重ねを何年も繰り返すことによって、それがだんだんと強いビジネスモデルになっていくというものでした。
仕組みや商品、設備などが先にあるわけではないので、自由度は高いです。

…なので、自分の思いを形にするような試行錯誤もしやすいのかもしれません。
でも先が見えない中で、自分の思いを形にするために試行錯誤を繰り返すのは、並の精神力ではないと思います。


それぞれの経営者には共通項もありました。

一つ目は、いずれの経営者も「こうしないといけない」という、固定観念にしたがった「あるべき論」ないことが共通していました。
ただ、そこに強い「想い」は存在します。だから「ブレない」のだと思います。

二つ目は、それぞれの経営者が、その時に自分で大切だと思うことをコツコツと積み上げていることです。
日々の自分の活動が自分に対して誇れるものであれば、おのずと強い自分のビジネスモデルが出来上がってくものなのですね。

三つ目は、その経営者の魅力がビジネスに与える影響です。経営者の魅力は、やはり強い差別化要因だと思います。
属人化リスクとの裏表でありますが、そこで積み上げられたその人個人としての魅力からの強みは、他に変えられません。

どの経営者もまずは自分の思いを形にする、そこを日々繰り返し続けているということを感じました。
何年もかけて形を作っていっています。またこれから何年もかけて形が変わってきそうな予感もあります。

こういう経営者に伴走させていただき、話を聴かせてもらうのは、その人のストーリーを間近で見させてもらうということです。
自分の成長にもとてもなります。自分もこのような姿を見習いたいと思います。