名古屋商工会議所でのIT専門相談でした。新規のお客様や久々にお越しいただくお客様が多かったです。
限られた1時間という相談時間を有効に活用するため、自分は事前に仮説を立てることにしています。
ただ、これが当たるかどうかで、その後の相談の流れを大きく左右します。
リピーターの方は、これまでの経緯や課題を把握しているため、仮説が外れることはそれほど多くありません。
しかし、初回の方や久しぶりの方は、仮説が外れることはあります。
まずは当たった事例です。顧客とのコミュニケーションはLINE公式アカウントを使う落とし所になることが多いです。
今回もその仮説を立てていたのですが、少し違和感を感じていました。
最初の友達登録に関してのハードルの高さとターゲットの年齢が原因です。
そこで、LINE公式アカウントではなく、Instagramの一斉配信チャンネルを勧めました。LINE公式より緩やかに繋がる仕組みがハマったようです。
また、別の方はネットでの広告の相談でした。いつもはリスティング広告やメタ広告の相談となることが多いです。
ただ、こちらも少し違和感を感じて、ターゲティングの細かさからLINE公式アカウントの広告を提案し、ハマりました。
一方で、仮説が外してしまったケースもありました。
サロン集客の相談でInstagramやLINE公式、Googleビジネスでの仮説を立てていましたが、実際は検索からの流入も重要でした。
また、相談が始まって、生成AIについてかなりの知識をお持ちだと分かりました。
最初からそちらを軸足にネット集客での生成AI活用で話を進めればよかったと反省しています。
1日相談業務をしていると、うまくいく時もあれば、うまくいかない時もあります。
しかし、今回の経験を通して改めて感じたのは、事前に立てる仮説の精度が、相談者の満足度に直結するということです。特に思い込みは注意です。
仮説がうまくはまると、その後の提案もかなり精度が高くなります。
相談者の本当の課題に早い段階でアプローチできるため、限られた時間を有効活用できるのです。
逆に仮説が外れてしまうと、相談の軌道修正に時間がかかります。
本来であれば深く掘り下げられたはずの話題について十分に検討できなくなってしまいます。
相談時間をより良いものにするためには、まだまだ精進が必要だと改めて思いました。
特に新規の相談者については、事前にいただく情報をより深く分析し、複数の仮説を用意しておくことが大切です。
名古屋商工会議所での相談を終えてから、富山へ移動しました。
最近は自分の研修もほとんどがオンラインに移行しているため、なかなか現地に行くことが減っていますが、久々の現地での研修で嬉しいです。




