昼間はいくつかの研修打合せをリモートで行い、夕方から津島商工会議所で「DX推進セミナー」を行いました。
セミナーでは、私が最初に話をさせていただいた後、2社の方々がDX推進に役立つツールの紹介をされていました。
手軽に導入しやすいツールというのは、DX推進での小さな成功体験を重ねるにあたって、とてもよいキッカケになります。
登壇された方々がお話しされていたDX推進の大切なポイントは、私自身もとても共感できる内容でした。
そこで今回は、改めて自分の考えるDX推進のポイントを整理してまとめてみたいと思います。
一つ目は「壮大すぎるのを避ける」です。念入りな計画書作成に時間を食っている場合は要注意です。
計画書を作成している間に、新しく便利なツールが出てきたりで前提が変わってしまうからです。
二つ目は「現場を巻き込み他人事にしない」です。
「DX推進部署が勝手にやっていること」と現場が思ってしまうと、取り組みは「他人事」になり、組織全体に拡がっていきません。
三つめが「DXは小さく始めることが大切」です。最初は小さな変化、小さなしくみやツールの導入で「困りごと」を解決し、検証を繰り返しながら進めます。
小さな成功体験を積み重ねていくことが組織の自信につながり更なる推進に繋がります。
四つ目が「選ばれる理由を明確化し、効果の高いところから進める」です。これがデジタル化され、行動化されれば、効果も把握しやすくなります。
自社の強みが発揮できる領域、効果が見込める領域から着手することが賢明です。
五つ目が「まず始めて全社に広げる」です。とにかく、まず始めることです。
小さく始めても「ある部署だけ」「ある業務だけ」という状態からの脱皮をして、全社に成功事例を広げていくことが大切です。
「問題点や困りごとを解決したら、結果的にDXになっていた」という体験を組織内で共有していきたいです。
それができるとDXが特別なものではなく、日常の業務改善の延長線上にあるものだという認識が広がっていきます。




