名古屋市新事業支援センターでのマネージャの日でした。今週はイレギュラーで2回お邪魔しました。
申し訳ないぐらい話をしていて心が癒される方達ばかりでした。

相談対応の仕事をしているのに、自分が癒されていては世話ないですね。
皆さんしっかり話を聴いてくださるので、つい心配になるのは、自分の「正論」を振りかざしていないかということです。

支援者として絶対NGなのは、自分の考えを「正論」として思いこまないことだと思っています。
もちろん自分の言うことに論拠を重ねて論理的に強くすることは大切です。

不安げに話す支援者の言葉を信頼しようという人はいないはずです。
しかし、不安げに話すことを回避するのと、自分の言葉を「正論」として疑わないのは全く異なります。

支援者で「正論」を振りかざして相手の反論を許さず、相手が黙らせている人をみると悲しくなります。
「これ以上話してもわかってもらえない」と諦めてしまっている可能性が高いです。

そもそも「正論」って何かよくわかりません。
「正論」って一方向(自分)からみてだけの「正しい論理」の場合が多いです。

一方向からだけの「正論」で相手を「論破」するのは、その人の「頭がいい」のではありません。
相手にも相手の「正論」があることをわかっている人の方が、よほど「頭がいい」です。

「正論」をいつもねじ込まれると、相手は「この人と分かり合うのに労力を使うのは疲れた」と思い黙ってしまいます。
「正論」を言っているつもりが、気付いたら「一人ぼっち」になっているのは悲しいことです。

支援では話を聴いてくださる現状を勘違いして、自分の「正論」に自信を持ち過ぎないように注意です。
相談は「相手の話を聴く場」であり「自分の正論を吐く場」ではないですね。