相談で「Copilot Pro」について聴かれることが増えてきました。
厳密には自分が契約しているのは「Copilot Pro」ではなく「Copilot for Microsoft365(以下Copilot M365)」になります。

「Copilot Pro」は個人利用、「Copilot M365」は組織(企業)利用を前提としています。
自分のイメージですが「ChatGPT Pro(個人)」と「ChatGPT Team(チーム)」の違いに近いと考えています。

「Copilot M365」は月額10ドル高く、プライバシー保護強化やチーム運用に向いた仕様になっています。
目玉機能は「Microsoft Office」との連携で、そこは「Copilot Pro」と「Copilot M365」で大きく変わらないようです。

その目玉機能がネットではかなり酷評(幻滅)されています。
自分も使って「ん?なんですと~」っていう動きが結構あり、現時点で「生成」に関してあまりお勧めできる出来ではないです。

ただ「生成」だけではなく、もっと広い視点では期待できる部分が多くあります。
自分の仕事を成果物の視点で考えると「生成」「検証」「改良」「仕上」「活用」のプロセスがあります。

「生成」という言葉の持つイメージからか、「生成」で一気に完成に近い成果物が出来上がると考えてしまいがちです。
それが酷評(幻滅)につながってしまっている要因だと思います。

そもそも「生成」した結果が完成に近いのであれば、それこそ「ヒト」は不要になってしまいます。
「Copilot M365」が役立つのは、現状では「生成」以後の「検証」「改良」「仕上」「活用」だと感じます。

作成中の成果物をブラッシュアップする「改良」、および出来上がった成果物を二次利用する「活用」での有効性が高いです。
ただ、この活用にはややスキルが必要なこともあります。

狙っていないと思いますが「Copilot M365」は、ビジネスにおけるAIとの付き合い方を提示しているようです。
一気に完成に近い成果物を「生成AI」に望むのではなく、質問を重ねて自分の望む形を「ヒト」が創っていくということです。