ビジネスカウンセリングでしたが、相談者の言葉でとても共感した言葉があります。
その人は少し疲れた感じで「すぐに序列をつけたがる、自分でない何かと比較して」と話していました。
別に直接被害を受けたわけではないですが、世の中の風潮、SNSの中…そして相談者の周囲でもそう感じることがあるそうです。
そう言われれば、SNSで「〇〇なベスト5」とかよくあるし、「なんでもジャンル分けしたがる」って歌もありました。
なぜ人は序列をつけたがるのか…について、私なりに3つの理由を考えてみました。
一つは「隣の芝生は青いって感情」です。人間の本能的な部分で、他人のものがよく見えてしまう心理があります。
一つは「複雑な世の中を単純化したいって気持ち」です。現代社会は情報過多で、物事を判断するのが本当に難しくなっています。
そんな中で、ランキングや序列は一見分かりやすい指標に見えてしまうのだと思います。
一つは「絶対評価は面倒なので相対評価で流す」ってことです。確かに絶対的な尺度は難しいです。
他との比較で済ませてしまうのは確かに楽ですが、自分の「あるべき姿」と乖離していくことがあります。
他人と比較するほど虚しいものはないです。全く意味なしです…と分かっていても自分もしてしまいます。
どうすればこの「比較の罠」から抜け出せるのかも考えてみました。
基本的な方法ですが、自分の現状を客観的に「見える化」することだと思います。
また、過去の自分と比較することも有効だと思います。自分の場合はブログがこれにあたります。
比較や序列付けが全て悪いわけではありません。上手く使えば改善のヒントになることもあります。
ただ、それに振り回されて本来の目的を見失ってしまうのは本末転倒です。相談者の方の言葉で、改めてそう思いました。




