午前中にビジネスカウンセリング、午後からは溜まっていた事務処理に追われる一日でした。
ビジネスカウンセリングでは毎回さまざまな議論が生まれますが、特に印象的な話題がありました。

それは「自分で考えることの重要性」と「考えることをやめる危険性」についてです。
最近のAIブームを受けて、多くの人がAIに頼るようになっています。

確かに便利で効率的ですが、そこには思わぬ落とし穴があることを実感しています。
AIが便利なのでなんでもAIにお願いする…それは賛成ですが、判断までAIに任せることは毒になってしまうケースがあります。

「少しくらいは大丈夫だろう」と思いながら、実は考えることをやめてしまっている人もいるわけです。
AIの活用で大切なのは「AIの使い方の知識」ではなく、「AIを活用して自分でより深く考えられるか」に尽きると思います。

話は少し大きくなりましたが、その後は民主主義と自己責任についても話が及びました。
民主主義が堕落することがあっても民主主義を選ぶ理由は「自分で決める」から…とヤンウェンリー先生もおっしゃっています。

専制主義では素晴らしい人が優れた判断を下してくれるかもしれませんが、自分で決めていません。
たとえダメな結果になったとしても、自分で決めた以上は自分にも責任があります。

なぜ、この話なったのかというと、「テクノロジー」と「右派」を合わせた「テックライト」と呼ばれる人たちの存在です。
合理的な判断ができないヒトよりも、常に合理的であるAIに政治を任せた方がよい…という思想が出てきているからです。

合理的に考えられるAIは確かに素晴らしいし、使い方を間違えなければ人は幸せになれる可能性があります。
しかし問題は楽だからといって最終判断まで任せきってしまうことです。

自分の中で大切なテーマに「自責か他責か」ということがあります。
これは仕事においても人生においても根本的に重要な視点だと考えています。

もちろん、自分のせいだと思いすぎて追い込むのは危険です。
しかし、自責で考えないと、自分でできる改善案が見つからないのも事実ですし、辛い状況になったときに心が踏ん張れないのです。

印象的だったのが元ソニー社長平井氏の「あなたの人生のリーダーはあなた」という言葉でした。
自分の人生は自分がリーダーとして意思決定をして生きていくということです。自分の人生の責任は自分しか負えないです。共感します。

AI時代だからこそ、自分で考え、自分で判断する力がより重要になってきています。
AIは素晴らしいパートナーですが、自分で考えることまで放棄してはいけないです。人生の舵取りは、自分しかできないです。