生成AIの活用のテーマとして「自分らしく生成するには?」はいつも課題になります。
その流れで個別のカスタムAIの話になることも多いです。

ChatGPTならGPTs、GeminiならGems、Claudeならプロジェクトといった具合です。
NotebookLMは、そもそもカスタムAIをノートブックという単位で創る前提での生成AIサービスです。

自分らしく生成するには、それぞれの得意分野を知り、使い分けることは効果的です。
しかしその過程でもっと大きな、そして根本的な問題があることに気付きました。

自分らしく生成するには、そもそも自分らしいデータが必要だということです。当たり前すぎます。
AIが本領を発揮するためには、適切なデータや情報を与える必要があります。

そのために生成AIにはRAG(検索拡張生成)があり、外部からのデータも比較的簡単に取り込みやすくなっています。
資料やデータがまとまっていなくても、雑にAIに投入してもかなりの精度があります。

しかし、そもそもデータや情報が存在しない状態から生成することは、AIといえども非常に難しいです。
なかなか、自分らしいデータは蓄積されないものです。理由は自分らしいとは「究極の暗黙知」だからです。

ならば、どこに自分らしいデータがあるのかと考えた時に、相談者の一言がヒントになりました。
「LINEならば過去のやり取りが全部入っているのでが…」とのことです。

たしかに自分らしいデータとして、報告書やメールは候補によくあがります。
ただ、それ以上に自分らしいのはLINEや各SNSのメッセージだと理解できました。

LINEの設定から「トーク履歴を送信」を選べば、そのトーク全体が出力されます。
それをNotebookLMのソースとして問い掛けてあげると、懐かしい思い出に浸ることができます。音声概要もいい感じです。

ここでのポイントはRAGに特化したNotebookLMだからこそ自分の感情だと信頼して受け入れられることです。
他のカスタムAIだと、どこかからいい感じ情報を学習しているのでは生成しているのではないかと疑ってしまいます。

LINEは自分もしくは自分たちの最強学習データがあるとわかりました。
もしかすると日常なにげなく行っている行動で自分らしいデータ(デジタル、アナログ問わず)があるかもしれない…です。