富山県総合情報センターで「チームリーダーのための教える技術」研修を行いました。この研修は完全に「自分体験記」です。
この研修が生まれたきっかけは、ブログに「人に教えるのは難しい…」と自分の悩みを書き続けたことです。

書いていた内容をまとめて研修にしてほしいとある研修機関から依頼を受けました。自分の悩みや失敗談から生まれた研修というわけです。
偉そうに講師をしていますが、自分は人を教えるのが苦手です。

だからこそ、その克服のための試行錯誤の工夫がこの研修には詰まっています。
いつもブログに書いている失敗談を中心に、かなり生々しい内容も含まれています。

そして日々の支援で実践している「伝え方」とも重なる部分が多く、自分の体験と思想のオンパレードになっています。
自分の伝えたいことに寄りすぎて大丈夫だろうかと心配になることもあります。

しかし、少なくとも自分の体験なので、自分にしか話せない内容であることは間違いありません。
最近感じるのは、一般論の情報がネットに溢れているということです。生成AIの台頭もその要因の一つだと思います。

技術系はともかくビジネス系、ヒューマン系で一般的な内容を伝える研修は、もはや価値がなくなってきていると感じます。
これからの研修は、書籍やYouTubeでは発信されていない専門的な内容か、体験と思想から生まれたその人にしか表現できない内容であることが大切だと感じています。

自分としても、自分の体験と思想を通じて共感を得て、受講者の方に納得していただきたいです。
そして、納得の上で最終的に自分の意志で動いてもらえるようになることが一番嬉しいです。

この「人に教える技術」研修は、テーチングとコーチング・カウンセリングを両輪とし、自分の体験と思想を中心としています。
2012年に初めて実施してから、ちょうど13年目に入りました。

年間5回程度の実施を13年間続け、試行錯誤を繰り返して、ようやく「現状」でのある程度は満足のいく形に近づいています。
ただし、この完成形はあくまでも「現状」でのものです。すぐに陳腐化してしまうので、継続的なブラッシュアップが必要だと考えています。

研修終了後は、センターの方と一緒に飲みに行きました。
時期外れのお魚が食べたい、しかも昆布締めのものをというわがままに応えていただき、美味しい夜を過ごすことができました。