常滑にある「紺屋のナミホ」さんを訪問させていただきました。
工房に足を踏み入れた瞬間、まるでタイムスリップしたかのような感覚に包まれました。
藍の色と香り、染める釜の渋さ、発酵による空間の温もり。それらが一気に押し寄せてきて、思わず圧倒されてしまいました。
この空間で藍の話を聴き、藍染めを体験するのは、まさに贅沢体験だと感じました。
そしてお話を伺ううちに、藍がいかに奥深いものであるかを知ることができました。
自分が強く感じたことを4つにまとめてメモをしておきます。
まず一つ目は「優れた薬効と機能性」です。
藍は単なる染料ではなく、抗菌・消臭・防虫といった優れた機能性を持っています。
傷口が化膿しにくく治りやすいと言われており、かつて武士が戦に出る際、怪我に備えて肌着として藍染を身に着けていたというのも納得です。
昔の農家が作業着として使用していたり、蛇除けになると言われていたりと、身を守る機能を持っているのも興味深い点でした。
二つ目は「飲んでも食べても健康に良い」です。藍はもともと中国から薬草として日本に伝わったそうです。
藍は体内摂取することで健康への効果が期待されています。藍のお茶にはたくさんのポリフェノールが含まれているそうです。
「藍職人は藍を常用しているから体が丈夫で風邪をひかない」という言葉があるそうです。
種や葉はお茶だけでなく、スパイス、チャイ、藍塩、ふりかけなどの調味料としても加工できると聞き驚きました。
三つ目は「映える青と世界観の統一」です。
藍の持つ独特の青は、視覚的に人を惹きつける強力な魅力があります。
その鮮やかさは写真映えも抜群で、SNSに載せたくなる美しさです。
基本の色が藍色であるため、どのように展開しても世界観が自然と統一され、ブランドとしての強みになるという点も印象的でした。
四つ目は「生き物を扱う営み」です。
藍染は化学的な製造業というよりも、農業や発酵を伴う「生き物」を扱う営みです。
発酵しているため天候や気温によって染まり方が変わり、その日の機嫌(好不調)があるという点がなんとも奥深いと感じました。
種から育て、刈り取り、発酵させて染料を作り、色が変化していく過程そのものに物語があるのが素敵です。




