名古屋商工会議所で「LINE公式アカウントセミナー」でした。
実に自分らしいプロセスのセミナーでした。

セミナーは、秩序をもって、ゆっくりと、やや落ち着いたトーンの声で始りました。
自己紹介から、セミナーの目的、目指したいゴール…そして、ワークまで用意していると大風呂敷を拡げてしまいました。

なぜなら、一か月前に知立市商工会で「LINE公式アカウントセミナー」の、ほぼ同じ内容のセミナーをして、バタバタながら2時間で納まった実績と自信があったからです。
今回の名古屋商工会議所は、2時間半で30分も多いので、ワークも余裕で取り組めそうな気分がしていました。

LINE公式アカウントの特徴、取り組むべき理由、おまけにSNSの相談事例動向など話して、「さて、本題に入りましょう」と始めました。
「おお、自分的にはいい入りだ」と落ち着いたスタートに満足しながら時計にチラっと目をやりました。

「あれ?20分もたっている。30分の余裕時間を2/3を使っている。あれ?時間が切り取られた?」と意味不明な解釈と冷や汗です。
そこからは、ペースチェンジです。

秩序をもって、ゆっくりと、やや落ち着いたトーンの声で始まったセミナーは、混沌の中、バタバタと、大きく上擦った声に変調しました。

しかも、あんなに丁寧に導入部分の説明を「資料」に基づいて説明したのに、変調とともに「画面でのデモ」中心になり、「資料」は完全に脇役です。
しばらく「画面でのデモ」で説明した後で、「あー、今の説明は資料の〇〇~〇〇ページです」と単なる参考資料に成り下がってしまいました。

しかも、なぜか頭の中に「今はこれを伝えないと…」が浮かんでしまい、資料から逸脱した「よくある相談のデモ」になりました。

終わってみれば、「ワークまで用意している」ってどの口が言うって感じになりました。
そんな実に自分らしいバタバタのセミナーでしたが、なぜか受講者の方たちから、とてもよい反応を頂きました。

「バタバタ」は、超前向きに捉えれば「ライブ感」とも言えて、筋書きのないドラマ…の方が喜んでもらえるのかもしれません。
すみません。筋書きはあるのに勝手に壊れたドラマ…が正しいですね。

自分的にも「筋書き」を順調になすより、「バタバタ」の方が充実感があります。
それは、アドリブ苦手の筋書き重視の人間だった自分が、アドリブしかないバタバタでも伝えきれたという、ちょっとの自分満足を感じれるからだと思います。