午前中は名古屋商工会議所でエキスパート派遣、午後から常滑商工会議所でIT専門相談でした。
いろいろなパターンの相談で傾向を一括りには出来ない感じの一日でした。

そんな中「自分は頭が悪いから人の話を理解できない」という悩みをポロっと言われた方がいました。
自分から見るとその方が「頭が悪い」とはとても思えません。

むしろ頭の機転がはやくて「頭が良い」と思います。
しかも、それは勉強ができる「頭が良い」ではなく、生活力につながる「頭が良い」です。

頭の回転が速く、ボキャブラリーが豊富で「言うことなし」なのですが、ちょっと気になることもありました。
それは回答を返すスピードが速すぎて、その質も高すぎるのです。

「速すぎ」「高すぎ」ならば気にはならないです。
しかし、非常に返しが鋭くて面白いのですが、時々思いっきり的外れな返しがくることもあるのです。

本当に時々のことなので、小さな「違和感」ですが、前にも別の人で同じように感じて気になったことがありました。
それで「もしかして、相手の話の途中でどんな返しをしようか考えていますか?」…と質問してみました。

はっとした顔をされて「そんな傾向があるかもしれない…」との答えでした。
この場合は「自分は頭が悪いから人の話を理解できない」ではありません。

相手の話を途中までしかきかず、次の返しの思考になっているので「相手の話を理解できない」のです。
自分の持論ですが、それを伝えると「なるほど…」って納得してくれました。

こういう状況は時々あって、相手が話している最中に頭の回転が速すぎて、もう次のことを無意識に考え始めてしまっているのです。
こういう方達が、これに気付いて「最後まで聴く」になると、凄い「聴き上手、返し上手」になります。