先日、ある方の相談を受けていて、とても考えさせられることがありました。
頑張っている人ほど気を付けた方がよいと思うので、今日はそのことについて書いてみます。
その相談者の方は、私から見てもとても頑張っている人で、心から尊敬している方です。
仕事に対する姿勢も素晴らしく、常に前向きに取り組まれています。
ただ、話を聞いていて気になったのが、言葉のところどころに他人に対する不満が混じることでした。
「あの人は全然頑張っていない」「なぜもっと真剣に取り組まないのか」…が時折こぼれ出ていました。
その人が頑張っていることほど、周りの「頑張っていない人」を許せなくなってしまうようでした。
それが「あの人許せない」というイライラとなり、時には厳しい言葉となって表れてしまっていました。
頑張ることは確かに素晴らしいことです。でも、頑張ると決めたのは自分自身です。
自分は頑張って、それが正しいと信じていたけれど、実はそれが執着や思い込みだったのかもしれません。
頑張ることは自分の選択です。それを他人にも同じように求めてしまわないほうがよいです。
心に余裕がなくなり、イライラや不満の原因となってしまうからです。
もし自分がとても頑張っているのに周りにイライラしているなら、それは「休む」サインだと思います。
「よくやっている」と、自分で自分に声をかけてあげると、少しイライラも減るかもしれません。
その話をすると、確かに他人への不満が溜まっていたのはこの理由かも…と話してみえました。
自分も忙しくなるとやってしまうイライラなので、気を付けないといけないです。
ただ、他人からの圧力で頑張らないといけない状況に追い込まれた場合は、気付いて他人から離れる勇気が必要です。
自分で選んだ「頑張り」と、他人に強要された「頑張り」は全く別物だからです。




