大阪のIT企業で「システム開発における生産性向上」の研修を担当してきました。今回で3回目になります。
生産性向上というのは非常にざっくりしたキーワードで、その研修にはいろいろな視点があります。

今回の研修では2つの視点で考えました。
中長期的で投資的な意味のある付加価値を上げるための取り組みと、短期的で対処的な業務効率化の取り組みです。

中長期的で投資的な取り組みは、すぐ効果が出るものではないことが多いので、つい後回しになってしまいます。
一方、短期的で対処的な取り組みは、すぐに効果が出やすいので、普通に考えるとこちらに目がいきます。

納期が迫っているときなどは、対処的にやらざるを得ないというのが現場の実情です。
しかし、効果は限定的なものが多く、中長期的で投資的な視点と組み合わせて生産性を上げていく必要があります。

そのためには、まず現状どんな問題があるかを洗い出し、その問題をそれぞれの視点で対応策を考えていきます。
このケーススタディをひたすら繰り返しました。

そのポイントはやはり最初の問題発見です。これが上手くいけば、その対応策はなんらか見えるものです。
ただし、いろいろな問題が複雑に絡み合っているため、ざっくりと出していると問題が発散してしまうことがよくあります。

そこで今回は、要件、品質、コスト、納期、人(相手、自社)、技術、情報伝達といったカテゴリーで辛かった問題を出してもらいました。
そこから他の問題をつなげながら出していくと、問題の全体像が見えやすくなります。

実際に自分たちの問題が顕在化してくるので、みんな自分ごととして楽しそうに研修に取り組んでくれていました。
これは研修をする側としても、とても嬉しいことです。