チームビルディングに関する相談がありました。
その際に、メンバーがそれぞれ別のことを言うので。まとめるのに悩んでいます…とのことでした。

「(単に)相手の言うことをきく」という相手との向かい方だと、悩んでしまうかもしれません。
メンバーにはそれぞれの立場、価値観があって、別のことを言って当たり前です。

リーダーとして「どうしたいのか」を打ち出すことが大切だと思いますが、それ以外にも大切なことがあると感じます。
それが「相手の言うことをきく」と「相手の意をくむ」を履き違えないようにするということです。

「相手の意をくむ」とは、他人の話を聞いて言葉で表現された以上のことを理解し、その実現に向けて行動に移すことだと考えています。
相手に対しての「配慮」だと思います。
あまりいい意味に感じなくなってしまいましたが、「忖度」も本来そんな感じだと思います。

一方の「相手の言うことをきく」とは、相手の言葉をそのまま望むこととして理解し、その通りに動く意味にもとることができます。
ある意味「言いなり」になっている時も、この表現になります。
しかし、言うことを何でも聞いてくる存在に勘違いする人も出ると思います。

ただ単に「相手の言うことをきく」に比べて、「相手の意をくむ」のは高度なコミュニケーションスキルが必要です。
「相手の意をくむ」場合は、相手が自分では気づいていなくて言葉に出していない部分も拾っていく必要があるからです。

「相手の意をくむ」と「相手の言うことをきく」の違いは、相手の言葉以上の気持ちを理解できるか、相手の言葉通りのことしかできないかの違いです。

自分もいつも「相手の意をくむ」ことをしたいと思っいますが、なかなか難しくて外すことも多いですね。