新入社員研修は3日目の「画面レイアウト設計」から4日目の「テスト項目の洗い出し」「運用保守でのリスク想定」まで行いました。
今回から「運用保守でのリスク想定」の演習を初めて取り入れ、運用保守の説明も大幅に増やしました。
その理由は運用保守の考え方自体が進化してきているからです。
現在は「DevOps(デブオプス)」という、開発と運用が一体となってシステムを継続的に改善していく考え方が浸透しつつあります。
DevOpsとは、開発(Dev)と運用(Ops)が協力し合い、同じゴールを目指すための仕組みであり文化です。
開発と運用のそれぞれが相手を「自分の範囲外」と切り離すのではなく、サービス全体を通して責任を持つ意識が重要となります。
また、小さく試し、その学びを共有して次につなげるサイクルがDevOpsの要です。
「完璧」を目指すよりも「すぐに改善していく」姿勢が大切なのです。
成功も失敗も含め、情報を共有することでチーム全体の学習・改善が加速します。
隠さずに発信する文化を大切にすることも求められます。
開発側と運用側では優先事項が異なるため、お互いにどんな苦労や目標があるかを知ることで、協力しやすい環境を作ることができます。
こうした相互理解がDevOpsの基盤となります。
新入社員の皆さんには、自分の作業が最終的にどんな価値・影響を生むのか考える習慣をつけていただきたいと思います。
「言われたからやる」ではなく「どうすればもっと良くなるか」を意識することが大切です。
また、失敗しても早期に検知し、そこから学ぶ姿勢がDevOpsの本質です。
新入社員だからこそ提案・質問しやすい立場を活かして、積極的に意見を出していただければと思います。
新入社員研修での経験はずっと大切な思い出です。悔いのないようにまだ続く新入社員研修に向き合って欲しいです。
また、受講生の熱心さと温かい言葉、仲間との研修改善の議論、自分の新入社員の頃の振り返りなど、とても充実した4日間でした。




