半田商工会議所でのAI活用戦略セミナーの実践編を行いました。
2週間前に基礎編のセミナーを開催しましたが、今回はそれを踏まえての事業計画作成のワークショップとなりました。

AI活用戦略セミナーの目的でもある事業計画の策定を、生成AIを活用しながら実際に体験していただく内容です。
ワークショップに向けて、いつものように色々と仕込みをしました。実際のワークショップは4つのステップで進めました。

Step1はグループディスカッションと生成AIを活用して「事業コンセプト」を作成します。
具体的には、会社理念、商品・サービス、外部環境、内部資源、ターゲット顧客などを明確にし、可能であれば、新規性、競争優位性、実現可能性、社会・地域貢献、事業リスクの検討まで掘り下げてみます。

Step2は作成した「事業コンセプト」をChatGPTに渡し、具体的なアクション、スケジュール、予算などを問いかけて「事業計画」をまとめます。
ここで重要なのは、概念を具体的な行動に変換することです。

Step3は「事業計画」をChatGPTに渡し、目的に合わせて再構成し「事業計画書」として整えます。
補助金の加点ポイントなどのチェック項目で確認も行います。

Step4は「事業計画」から生成AIでプレゼンテーション資料を作成します。
今回は時間がなかったのでFeloでスライドを作成するデモを行いました。

自分が考える中で、最初の事業コンセプトの作成が最も生成AIが役に立つ部分ではないかと思っています。
自分のざっくりした事業内容をホームページやチラシから作成し、SWOT分析やペルソナ分析、新規性や競争優位性などを問いかけて作っていきます。

今回もプロンプトを事前に用意し、いくつか試していただきました。
いつもですと、なかなか先に進まない部分もあるのですが、今回は多くの参加者が生成AIを活用したことがある方だったので、スムーズに進んでいきました。

事業コンセプトさえできてしまえば、あとはそれをアクションプランに落とし込んだり、目次に合わせて整形したり、補助金の加点ポイントでチェックしたりは生成AIの得意分野です。
そして、何より楽しかったのはセミナー後の1時間の公開質問でした。

1時間で様々な生成AIに関する素朴な質問から、現状の会社における課題まで、様々な質問が出てきました。
どれもレベルが高くて、話していてとても楽しかったです。参加者の皆さんの真剣な姿勢と、実務に即した質問内容に、自分自身も多くの気づきをいただきました。

セミナーと公開質問が終わってからは、委員会の懇親会にも呼んでいただきました。
半田のことを真剣に思う経営者たちの話はとても面白く、地域への愛情と事業への情熱が伝わってきました。

何より驚いたのは、半田商工会議所では最初の乾杯は日本酒というのが素敵でした。
地域の文化を大切にする姿勢が表れていて、とても美味しい食事をいただきながら、充実した時間を過ごすことができました。

今回の半田でのワークショップを通じて、改めて感じたのは、単なる知識の伝達ではなく、実際に手を動かして体験することの重要性です。
生成AIというツールも、理論だけではなく実際に使ってみることで、その可能性と限界の両方を理解できると感じました。