「生成AIによるビジネスアイデア発想展開法」の2日目でした。
前日の「アイデア発想」から、今度は「アイデア収束」「ビジネスモデル検証」「企画書作成」のフェーズに入ります。
具体的にはKJ法でアイデアを収束させ、ビジネスモデルキャンバスで検証し、最終的に一枚提案書に落とし込みます。
まさに自分の実務と同じプロセスです。
自分の役割としては各チームのビジネスモデル構築の進捗を各々のペースに合わせて助言していきます。
各チームのテーマは「自分の実現したいビジネス」なので内容もレベルもバラバラです。
それらを伝えるカリキュラムのペースに合わせて助言するのは、個別コンサルとは全く異なる難しさがあります。
それでも、自分の助言で「ハッと」して「見えた」と言ってもらえるのが最高の瞬間です。
この助言で自分が最も大切にしていることは「ビジネス価値を見逃さない」です。
当たり前のことのようですが、これをブレスト、KJ法、ビジネスモデルキャンバスの一連の流れで担保するのは意外と難しいものです。
まず、ブレストの段階で各チームが本質的な「ビジネス価値」につながるアイデアを出せているかを検証します。
次に、KJ法で「ビジネス価値」やそれにつながるグループが適切に形成されているかを確認します。
最後に、ビジネスモデルキャンバスで「ビジネス価値」を中心に据えながら、「顧客満足」「実現手段」「収支」へと展開していきます。
「与件」ならばそれほど難しくないですが、各チームの「自分の実現したいビジネス」なので頭を使います。
相手の表情や成果物の微細な変化を見逃さないように、適切な助言を捻り出し「ハッと」して「見えた」に導きます。
ここに至っては、AIは無力です。
ただ、ボンヤリしていた「自分の実現したいビジネス」がビジネスモデルとして組み上がっていくのはやはり楽しいとのことです。
有効だった「問いかけ」や「ヒント」も記録できたので、次はもっと助言の内容とタイミングの精度を上げられると思います。
それにしても、受講生の皆さんの熱意には強烈に助けられました。
充実感に浸りながら、一山越えた安堵感とともに、今夜はささやかな祝杯をあげています。




