「おうちわ~けしょん」をしながらだから、自分の思考と向き合い整理できた一日でした。
実際は、事務所にこもって「システム開発における知識体系」の資料を作り、とうとう完成しました。
完成と言っても、資料の全てが埋まったレベルです。

これから研修時間、受講者層に合わせて、細かい調整を行います。
今回は「言いたいことの棚卸し」「時間配分の割り当て」「時間内で話せる資料作成」という「正しい作り方」で進めています。

そのため、いつもよりは「廃棄資料」が少ないです。
でも、どこか「楽観理論」がはたらいて、「意外と喋れるんじゃね」といった甘い見積も発動してしまっています。

自分を戒めて、「意外と…」という偶然に期待してはいけないと気持ちを引き締めています。
見えていないモノほど「楽観」になり、見えているモノほど「悲観」になるのは、「見積技法」の原則ですね。

それはよいとして「システム開発における知識体系」の資料作成は楽しいです。
「ITIL4」「PMBOK7」も楽しかったですが、今回のキーとなる「共通フレーム(SLCP-JCF)」は、最も気持ちが盛り上がります。

「共通フレーム」は、契約がらみの「合意プロセス」、開発がらみの「テクニカルプロセス」など花形プロセスが目立ちます。
一方で陰に隠れてしまいやすい文書管理や妥当性確認、問題解決などの「支援プロセス」、さらに日陰っぽいソフトウェア再利用や知識管理などの「組織のプロジェクトイネーブリングプロセス」などがあります。

正しく「ソフトウェアライフサイクル(JIS X 0160)」「ソフトウェアライフサイクル(JIS X 0170)」で全体層を示しています。
全体がわからないと、動き出せない「図解人間」としては、バイブルだと思いました。

「共通フレーム」のなかの「プロジェクトプロセス」をより深く理解するために「PMBOK」を学び、「サービスマネジメントプロセス」より深く理解するために「ITIL」を学ぶ…という「全体」の理解が学ぶ意味を腹落としすることにつながります。

「共通フレーム」での深堀の規格・ガイドラインは数多く存在します
…っていうか逆に、数多くの規格・ガイドラインがあるので、その全体を見渡すために「共通フレーム」が作られたといった方が正しいですね。

自分のなかのバラバラの知識を「つなげる」意味でも、今回の「システム開発における知識体系」はとても役にたちました。
ただ、固い話がおおいので、研修で受講者の集中力をいかに「つなげる」かが課題です。
そのためには、固い話を受講者の体験に「つなげる」ことが有効だと思います。

「おうちわ~けしょん」を満喫して、仕事も満足感・達成感があって、心地よいです。