名古屋商工会議所でのIT相談、そのあと某企業でのAIに関する支援でした。
AIを活用するために「自分らしさ」をどう蓄積し、どう表現するかの話が多かったです。

ノウハウやナレッジの蓄積は、私たちの「自分らしさ」を形作る重要な要素です。
日々の業務や経験から得た知識は、単なる情報ではなく、自分自身の一部となっていきます。

これまでも様々な形で知識の蓄積と活用が行われてきましたが、AIにより可能性は大きく広がっています。
自分らしさは内側に留めておくだけではその価値は小さいですが、意識的に外に出すことで価値も大きくなります。

これまでも自分らしさを表現することの重要性は認識されていました。
しかし、効果的に活用する仕組みが不足していました。

現代のAIツールは、蓄積した「自分らしさ」を活用する強力な手段となっています。
例えば、ChatGPTのGPTs、GeminiのGems、Claudeのプロジェクト、NotebookLMなど…。

それらの機能は、一般的な知識を提供するだけでなく、自分独自の視点や経験を反映させることができます。
自分らしさを増幅し表現するAIの価値は、単なる一般論の回答ツールとしての価値をはるかに超えています。

個人の知識が組織の知識となり、さらに大きなコミュニティの知識へと発展していきます。
「知識の独占」という状況、いわゆる「属人化」という問題からの脱却につながります。

「属人化」は、必ずしも個人の意図によるものではないと思います。
知識共有の有効な方法がなかった、もしくは活用のやり方が分からなかったことが原因であると感じます。

「属人化」から脱却する方法として有効なのは、逆説的ですが「自分らしさを蓄積すること」なのかもしれません。
自分の知識や経験を形にして共有、活用することで、その知識は個人を超え、組織やコミュニティの財産となります。

自分らしさの蓄積と共有、そして活用は、属人化を解消し、組織全体の知識レベルを向上させる重要な鍵です。
生成AIの発展により、この過程はより効率的かつ効果的になっていくと感じます。