日・月とお盆休みをいただいています。毎年この時期には、お寺さんがお経をあげに来てくださいます。
以前にお寺さんに教わって、とても印象に残っている話です。

よく自分は「怒らない人ですね」と言われることがあります。
確かに自分は「怒らない人」かもしれませんが、「優しい人」や「穏やかな人」では決してありません。

そこで教わったのが、自分は「怒らない人」ではなく「怒れない人」もしくは「怒れる原因を知っている人」だということでした。
まず一つ目の「怒れない人」とは、自分の居場所に波風を立てるのが嫌という意味です。

あまりいい意味ではありませんが「平和主義」「事なかれ主義」と言えるでしょう。
自分は自分のことをまさしく「怒れない人」なのだと思っていました。

しかし「怒らない人」にはもう一つのタイプがあるそうです。
それが「怒れる原因を知っている人」です。

「怒らない人」でも、腹は立つし、イライラするし、ムカつくことは変わりません。私なんて人一倍そうなります。
ただ、お寺さんから教わったことが腹に落ちました。

それは、怒れる原因は「相手」ではなく「自分」にあることを知っているのではないか…という話でした。
確かに怒れる原因は「相手」ではなく「自分」にあります。

例えば「思い通りにならない」「期待と違う」「自分の正しさが否定された」などです。
自分が正しいと執着していることが、思い通りにならないときに怒れるのです。

私は「他責」だけは自分の中で絶対に避けたいと思っています。
それは思い通りにならない他人のせいにすると、自分が疲れてしまうからです。

そのため、極度の「自責」の人だと自覚しています。
怒りがわいてきたときに「こんなくだらないことに執着していたんだなぁ」と思うことが多いです。

自分でコントロールできる自分の感情を知ったとき、怒りは少なくなっていきます。
この話は、日々の業務や人間関係においても大変参考になっています。

怒りの原因を理解すると、感情に振り回されても比較的早く自分を取り戻せます。
怒りを感じたときに「なぜ自分は怒っているのか」を考える、自分の執着や思い込みに気付けるかもしれないです。