中部産業連盟の診断士養成課程「情報化(第2講)」の3日目でした。
今回のテーマは「業務フロー」で、それで「見える化」するメリットを5つほど整理してみました。
1つ目は、担当業務以外の全体像が見えなくなってしまうことがあります。
しかし、業務フローという形で一旦俯瞰してみると、近視眼的で見えていなかった課題や改善点が見えてきます。
2つ目は、業務フローでは、視覚的に分かりやすいマニュアルができます。
最近では、既存の手順書などを読み込ませれば、生成AIを活用して業務フローを作成することが可能です。
3つ目は、前後の仕事の流れが把握できることです。
自分の業務が前後の工程との情報のやり取りがわかるので効果的な連携が可能になります。
4つ目は、非効率なプロセスが見えてくることです。これはECRSの視点と呼ばれる改善手法で確認できます。
Eの「無くせないか」、Cの「くっつけられないか」、Rの「順番を入れ替えられないか」、Sの「もっと単純にできないか」で改善のポイントが見えてきます。
5つ目は、業務のリスクが把握できることです。
特に判断を伴う業務や部門をまたいで情報を渡す部分で、ルールが属人化していないかを確認できます。
今回の中産連での講義では、実際に業務フローを作成する演習をたくさん行いました。
「現状」と「あるべき姿」を描き出すことで、改善の方向性について活発な議論が生まれていました。
中部産業連盟の診断士養成課程も折り返しです。
一週間のお盆休みの後、残りを講義を行います。お盆明けは別の研修と重なるのでペース配分に注意したいです。




