土日ですっかりリフレッシュをしたので祝日はいくつかのセミナー資料の「落とし込み」と「仕上げ」をしてました。
これから秋のセミナー・研修シーズンが本格化し、忙しくなるので気を付けておきたいことがあります。

それが先日の相談場面で言われた言葉です。
それが「最近忙しくて、気がつくと自分のことばかり考えてしまい、周りが見えなくなっている」という言葉でした。「視野狭窄」です。

この言葉を聞いて、私自身も思い当たることがありました。余裕がない時ほど、人は自分のことしか考えられなくなってしまうものです。
余裕がなくなると、自分の思考は次のような変化を見せます。

まず、視野が極端に狭くなります。
普段なら気づける周囲の状況や他者の気持ちが見えなくなり、自分の問題だけに集中してしまいます。

そして、この状態が続くと心も弱くなっていきます。
冷静な判断ができなくなり、些細なことでも自分を責めてしまう傾向が強まります。

ここで厄介なのが、この状態が悪循環を生み出すことです。
自分を責める → さらに心が弱くなる → 視野がより狭くなる → 問題解決が困難になる → また自分を責める…という感じです。

この循環に陥ると、なかなか抜け出すことができません。
自分が日々の業務の中で試行錯誤しながら見つけた対処法をいくつかご紹介します。

まず一つ目は、忙しい時こそ、5分でも良いので一旦作業を止めて深呼吸する時間を設けています。
この短い時間でも、視野を広げる効果があります。

二つ目は一人で考え込まず、信頼できる仲間に話を聞いてもらうことです。客観的な視点を取り戻すことができます。
最後は、大きな問題に圧倒されそうな時は、小さなタスクから片付けて心の余裕を少しずつ取り戻します。

忙しくて余裕がない状況は誰にでも訪れるものです。
大切なのは、そうした状況に陥った時に、早めに気づいて適切な対処をすることです。

自分を責めることに時間を使うよりも、
どうすれば状況を改善できるかに意識を向けることが、悪循環から抜け出す第一歩になります。