先週、ある経営者との会話で自分の昔の反省を思い起こさせる話がありました。
それは誰もが無意識に「他人や自分の枠を決めた瞬間に成長が止まる」という言葉です。
新しい技術を「自分には関係ない」。若手社員の意見を「経験が浅い」。異業種の取り組みを「うちとは違う」など…。
これらは学びのチャンスを自ら手放している行為だと話をされていました。
自分も、今は相手や自分の枠を決めたりする行為は、知らぬ間に自分自身に大きな損失をもたらすと理解しています。
しかし、正直に言えば私自身も過去に同じような態度を取っていた時期がありました。
IT専門相談を始めた頃「この会社にはまだIT導入は難しい…」「この業種にはこの方法は合わない…」と決めつけていたことがあります。
しかし、実際に現場で話を聞いてみると、自分の思い込みがいかに限定的だったかを思い知らされました。
どんな業種にも、どんな規模の企業にも、必ず学ぶべき工夫や知恵があるし、提案すべきテーマがあることを知りました。
根拠のない思い込みで決め付けていた自分を、とても恥ずかしいと思ったものです。
それ以降は、どうすれば他人や自分の枠を決めてしまうような態度を避けられるかを考えてみました。
なんとなくなのですが、私が意識しているのは次のような3点です。
まず、これから始めようとする人たちに視点を大切にすることです。経験を重ねるほど、基本的なことが見えなくなります。
だからこそ、相手の話は自分の経験を忘れて話を聴くようにしています。
次に、異なる意見を歓迎することです。自分と違う考え方こそが、新しい気づきを与えてくれます。
各所での相談対応では予想外の質問や提案が、自分の視野を広げてくれることが多々あります。相談者はいつも先生です。
そして、常に謙虚でいることです。どれだけ知識や経験があっても、まだまだ知らないことばかりです。
少しでも思い上がったらそこで成長は止まります。
やはり、自分が「これは知っている」と思ったことについて、本当にそうかを問い直しています。
「知っている」と「理解している」は違いますし、「理解している」と「実践できる」も違います。




