名古屋市新事業支援センターでのマネージャ業務でした。少し迷って創業相談にみえた方がいます。
その方は、詳しい人(?)に「何がなんでもターゲットを絞れ」と言われたそうです。
たしかに正しいですが「なぜターゲットを絞るのか」の話はなかったそうです。
その話がなかったのか、伝わらなかったのかは今ではわかりません。
その方は、ターゲットを絞る意味もわからないままに、なんとなく「医療系」と絞ったそうです。
「医療系」と絞った理由は、客単価が高そうだからと話していました。
これはまた別の人からの助言だそうで、こちらもどのような状況での助言かはわかりません。
これらの話からは、ザックリし過ぎてどのプロセスに問題があったのかはわかりません。
ただ、結果として「なんとなくターゲットを絞ってしまい、自分の強みの発揮につながらない(わからない)」という状況に陥っていました。
ターゲットを絞ること以上に「なぜ、そのターゲットに絞ったか」の理由が大切です。
なんとなくターゲットを絞っても、それは自分の強みとは関係がないことが多いからです。
「自分だからこそこのターゲットに絞った」という理由と想いがあってこそ、自分の強みを発揮できる可能性が高まるのだと思います。
それに、ターゲットを絞る理由として特に大切なのは「自分にとってつながれる根拠があるか?」だと思います。
根拠は、自分のこれまでの資産(例えば人脈)、得意のメディア(例えばSNS)、優位性のあるスキル(例えば話術)などが一例です。
商品・サービスを創る以上に「つながり」を創るのは難しいことだと思います。
商品・サービスができた後に「さて、どう顧客とつながろうか?」はなかなか難しいです。なので早々にターゲットを絞る必要があると思います。
こんな話をしたら、「ターゲットを再考します」とのことでした。
「なぜ、それをするのか?」「なぜ、自分なのか?」を考えると腹に落とせることが多いと感じます。




