知立市商工会でのSNS活用セミナーで、2回目のテーマは「Instagram」でした。
正直なところ、私自身もInstagramは数あるSNSの中でも特に難しいと感じています。
できることが多岐にわたりますし、何より「人と人のつながり」を最も重視するSNSだからです。
この「人と人のつながり」の特性で、小手先のテクニックだけではどうにもならない面があります。
もちろん、インフルエンサーとして「収益化」を目指すのであれば、テクニックは重要な要素になります。
しかし、自分のビジネスを知ってもらい「お客さんとつながる」ことが目標であれば、話は別です。
Instagram運用の難しさの要因のひとつに「常識がよく変わる」ということがあります。
以前の常識がインターネット上にたくさん残っているため、運用時の混乱や疲れを招いています。
従来の常識と今の常識の変化を4つ整理してみました。
一つ目が従来は「フォロワー数こそが価値の指標」でしたが、今は「共感・コミュニケーション重視」へと変化しています。
フォロワーの数よりも、どれだけ深いつながりを築けているかが重要視されるようになりました。
二つ目が従来は「毎日投稿しなければいけない」という強迫観念がありましたが、現在は「自分のペースで投稿」すればよいです。
質の高いコンテンツを自分のリズムで発信する方が、結果的に良い反応を得られるのです。
三つ目がバズるために「とにかくリールで投稿する」という「リール神話」のようなものがありました。
今は「多様な投稿形式」で、伝えたい内容に最も適した形式を選ぶ柔軟性が必要です。
…とはいっても、拡散はまだリールなので「収益化」が目標であればリールの方がよいです。
「お客さんとつながる」ことが目標の話であれば、その限りではありません。
四つ目が従来は検索は「ハッシュタグ」に頼っていました。
現在は「総合的な発見性」が重視され、ユーザーネームやキャプション、投稿内容そのもの、画像の代替テキストなどでより自然な発見ができます。
大切なことは「お客さんとつながる」利用であれば、あまりInstagramの常識に振り回されないということです。
お客さんとつながるために必要なのは「よいコンテンツ」と「よいやりとり」です。
SNSという「人と人がつながるサービス」を利用する場合、この二つは不変の要素です。
人と人がつながれるからビジネスにもよいことがある、という基本のスタンスを忘れずに取り組んでいきたいです。




