本当にSNSの相談が多いですし、日々SNS支援をしていると新しい気付きが多くあります。
SNSの相談で大切なことは「理想形を押し付けない」「効率化を追い求めすぎない」「その人なりの活用目的を確認する」ことだと思っています。

まず、最初の「理想形を押し付けない」です。
自分が三種の神器と呼んでいるツールは、Instagram、Googleビジネスプロフィール、LINE公式アカウントです。
この3つの連携で集客の形が出来上がることは多く、SNS活用の「理想形」かもしれません。

しかし、必ずしも「理想形」が正解ではないです。
例えば「リピータ」「口コミ」「紹介」で成り立っているビジネスはLINE公式アカウントだけで十分な場合もあります。
いろいろなSNSに手を出すよりも、「リピータ」「口コミ」「紹介」の仕組み作りや、ひとりひとりの顧客とのコミュニケーションに時間を割いた方がよいです。
それを実現できるツールとしてはLINE公式アカウントが最も合っており、それで十分集客ができている場合は多いです。

ふたつが「効率化を追い求めすぎない」です。

ソーシャルメディアを実現するツールであるSNSが世に出始めたとき「そこでビジネスはするものではない」という基本が徹底されていました。
しかし、最近はSNSにもビジネス向きの機能が多く付加されつつあります。

その結果、いつの間にか「ビジネス視点での効率化」を追い求めることが増えていると感じます。
SNSは「リアルな世界を一方向から映す鏡」にすぎません。
リアルな世界での関係性構築に「無駄」が多いように、ソーシャルメディアの世界でも関係性構築には「無駄」が多くなるものです。

SNSを「無駄」いっぱいでやっている人が「いつの間にか問合せが増えている気がしますが、SNSが関係しているのでしょうか?」と問われることがあります。
必要な時に「検索」するHPと違い、何気なく「発見」して記憶していくSNSは、投稿とその効果のタイミングがズレるものですね。

最後が「その人なりの活用目的を確認する」です。

これは、ちゃんと届けたい人に届いているか…が大切です。
訳のわからない謎の外国人スパムユーザーのフォローが増えても意味がないのです。

SNSの活用目的は、当然ですがビジネスによって異なります。
…なので、ビジネス(相談者)毎の目的明確化、目標設定が大切だと感じます。

くどいですが、SNSは「リアルな世界を一方向から映す鏡」にすぎません。
リアルな世界での「ビジネス目的」を自分ではない誰かに決めてもらうなんてことは通常ありません。
でも、SNSでも基本は同じだと思っています。

ただ、SNSには癖があって、自分の目的にはどのSNSがあっているかわからない…という相談は多いです。
その場合は、各SNSの癖を伝えて、その人の利用目的を確認して、そこへのステップを一緒に考えることは大切だと思います。