例によってがっつり「朝カレー」を食べての出陣です。

東京のIT企業様で「システム開発の見積り技法」の研修でした。
今年度も開催が多い研修テーマの1つです。

システム開発の見積りと言っても、ただ単に「お客様への提示金額を見積もる」だけの話ではありません。
システムの規模、かかる工数、必要なコスト、想定すべきリスクを全て見積ります。
未だに、我流や「勘と経験」で行われたりする領域です。

特に、今回の研修で伝えたかったのは「システム保守におけるエンハンス見積り」です。
新規開発に比べて難易度が高い見積りなります。

「エンハンス部分」とは現状動いているシステムに追加、修正、削除の変更を加える部分です。
システム保守では、当然「エンハンス部分」だけの見積りで済むわけではありません。

「エンハンス部分」への「機能要件」への見積りはもちろん必要です。
ただ、この部分は発注者の要求に基づいて見積もるため、発注者にも説明がしやすいです。

発注者への説明が難しいのは既存の「母体部分」への「品質要件」の担保にかかる工数です。

既存の「母体部分」への品質保証に関わる調査や方針確定の工数は結構かかります。
特に関与した人がもういないとか、ドキュメント類が残っていないといったシステムは大変です。

「母体部分」は現状動いているのが当たり前で、万が一にもそちらに「品質低下の悪影響を出すわけにはいかない」です
しかし、「母体部分」への品質保証に関わる調査にかかわる工数の見積りが抜けてしまったいる場合は多いです。

「システム保守」は、プレッシャーもかかりますし、自分も「ハマリ王」として危険な香りがプンプンします。
自分の失敗談も含めて、たくさんの経験を伝えることができました。

今回も「システム開発の見積り技法」は楽しめました。

長丁場の研修でしたが、帰りはふらっと散歩をして返ってきました。
名古屋に返ってくるときヘロヘロでしたが、驚いたのは帰りの新幹線で「酒」も飲まずに爆睡していたことです。