ある関与先でSNSを活用した商品、およびそれに付随するサービスのPRの支援でした。
自分がコンサルとする時の一つの切り口に、その商品・サービスを求めるお客様が、理論的に検討するか、感覚的に選択するかがあります。

基本といえば基本の話ですし、もちろんどちらか一方だけで検討されることはありません。
ただ、そのプロセスや最終決定のときにどちらの比率が大きくなるかは商品・サービスによって異なる気がします。

例えば、日用品や家電などは主に理論的に検討がされ、ファッションやデザインなどは感覚的に検討がされます。
支援の際に理論的、感覚的のどちらを重視して検討するかを考えるのは、顧客に対して商品、サービスで訴えるポイントが異なるからです。

理論的に検討がされる商品は選択ポイントが明確なっていることが多いです。
スペックや機能などが数値で表現されて、他社・他店との比較しやすいことがポイントだと思います。

一方、感覚的に検討がされる商品は選択ポイントは顧客によってまちまちであることが多いです。
顧客に考えてもらえる余地を提供し、納得して共感を得られるかがポイントになります。

一概には言えないし、商品・サービスにもよりますが、感覚的に検討がされる商品は女性的な感覚が大切だと感じることが多いです。
今、この関与先では「女性ならでは」をPRに打ち出してみえます。

その企業の提供する商品・サービスは理論的な部分もありますが、決定は感覚的にされる商品・サービスです。
感覚的に検討する商品・サービスは、やはりSNSとの相性がいいです。

SNSのエンゲージメントに大切な「共感」は、感覚的なものでその人の価値観経由で刺さるかどうかです。
女性が感覚的に意見を出し合う姿は、「なるほど、そうくるか!」と思わず感心してしまいます。

今回も発想力がすごいなぁって感心しながらも「この理由を掘り下げれるといいですね」とちょい論理的な助言をしてみました。
すると、「すごーい!ご利益ありそう!」と論理的ではない「ほめ言葉」をもらって鼻の下が伸びました。