名古屋商工会議所でスーパーバイザーからのIT専門相談でした。
名商のスーパーバイザー対応では、相談者と信頼関係を築くために大切なことを自分が学ばしてもらっています。

IT専門相談では、ある方から「全くITが関係がない相談ですみません」と言われました。
実は、この言葉は自分にとって「嬉しい言葉」のひとつで、「気合の入る言葉」でもあります。

何故なら、自分のコンプレックスのひとつに「診断士のくせにITしか助言できない」というものがあります。
独立してやっていくには専門分野を極めるしかない…と思っての方向性なので悔いはないです。

しかしいろいろな相談者に対するに「診断士なのに、こんなことも分からないのか…」って自分を情けなく思う場面はよくあります。
特に「会計」と「法務」に関しては知識・経験不足が甚だしいです。

ただ、それでも「IT活用」の助言にたどり着く前には、モヤモヤを整理する「カウンセリング」、課題を明確化する「経営コンサル」が必要です。
「IT活用」の前段階の、その部分で経営者の顔が晴れやかになってもらえることがあります。

「IT活用」以外で「役にたてた」と感じられるのは、自分のコンプレックスを少し解消してくれる感じがします。
今回の相談者も、今の課題がITではなくなってしまったので相談に来てはいけないかと思っていました…と話されていました。

自分もそれを感じたので相談テーマを「IT活用」を中断し「モヤモヤ整理」に切り替えました。
この切り替えパターンは非常に多いです。

入り口は「HP」「SNS」であっても、本質の相談テーマは「その人のあり方、経営そのもの…」というパターンです。
相談者の大切な時間を頂くには、もっと自分自身のスキルを磨く必要性を感じています。