ある方から落ち込んだ感じで連絡を頂き、四日市までビジネスカウンセリングをしに行ってきました。
よくよく事情を聴くと、あるコンサルタントから自分のビジネスプランへの「ダメ出し」をもらったとのことでした。

「ダメ出し」はコンサルタントのひとつの仕事であることを説明し、「ダメ出し」の部分を一緒に考えていくことにしました。
ただ、その「ダメ出し」の箇所と伝え方を聴いていると、そのコンサルタント側に問題が少なからずあることが分かりました。

その「ダメ出し」のやり方は、単なる相手の「あら探し」になっていました。
全体を俯瞰することなく、部分部分で気になる点を列挙しているだけでした。

しかも、その指摘同士が矛盾しており、指摘の理由説明が不十分で、指摘に対しての改善アイデアも皆無でした。
指摘を受けている方が、大混乱に陥って落ち込んでしまったのもよく分かりました。

「あら探し」で人のことをとやかく言うことは誰にでもできます。
なぜなら、「あら探し」は相手をしっかり見ることなく、その時の気分で指摘ができるからです。

「あら探し」は、しっかりと考えたうえでの指摘ではないので一貫性を欠くことが多くなります。
相手はそれを自分の中で咀嚼しようとしても、そもそも一貫性を欠いているので混乱して当然です。

さらに指摘の理由説明が不十分で、指摘に対しての改善アイデアがない説明は「論理的」とは言えません。
たしかにその方のビジネスプランには指摘をすべき箇所も多かったです。

こういう時こそ、いつも以上に丁寧に説明をしないと、たくさんの指摘を一気に受けた相手は混乱してしまいます。
「図解」で同じ風景を見ながら伝えると理解してもらいやすいと感じます。

「あら探し」からの指摘を回避するには、指摘を受ける側も「すべての指摘を無条件で聞かずに自分で考える」ことが必要です。
最終的な決断と責任は自分にあるわけですので。