愛知工業大学での講義は「スマホ・タブレットによる生産性向上」でした。
今年の初めに阿久比商工会で行った内容を大学講義用にカスタマイズしたものです。

スマホ・タブレットなどのモバイルデバイスがデジタル化、そして生産性向上に果たす役割は大きいと感じます。
その理由を3つほど整理してみました。

まず一つ目は、コミュニケーションやコラボレーションが格段に円滑になるということです。
人が普段から持ち歩いており、一日を通じて最も目にするデバイスがスマホ・タブレットです。

多くの人がスマホを活用してリアルタイムでの情報交換を行っています。
プッシュ通知や各種通知機能によって、重要な情報を見逃すことなく、迅速に行動に移すことができます。

昔であればメールを確認するためにパソコンを開く必要があった作業が、スマホ一つで完結できます。
適切なレスポンスという意味で、連絡・情報共有の有効性を大幅に高めてくれています。

二つ目は、いつでもどこでもグローバル・パーソナル情報へアクセスが可能ということです。
スマホ・タブレットは出張先や移動中、自宅など、あらゆる場所で必要な情報にいつでもアクセスできます。

自分も移動中に資料を確認したり、問い合わせに対応したりすることが日常的にあります。
正直なところ、「いつでもどこでも仕事ができる」というのは、ワークライフバランス的には必ずしも歓迎できません。

ただ、「いつでもどこでも気が向けば仕事ができる」という状況は、個人的には安心感につながっています。
自分のペースで、効率よく作業を進められるからです。

三つ目は、カメラ、マイク、スピーカーなどの機能を活用して、アナログ情報をデジタルへ変換して利用できるということです。
最近のスマホ・タブレットの性能向上は目覚ましいものがあります。

これで、さまざまなアナログ情報を高い品質でデジタル化することが可能となっています。
相談の手書き資料をその場で撮影してデジタル化したり、音声録音機能を使って会議の議事録作成を効率化したりしています。

個人的には、スマホ・タブレットを使う一番のメリットはアナログからデジタルへの変換だと思います。
そして生成AIの進化はこのメリットの成果を更に増大させています。

余談ですが、学生たちの発表が熱くて圧倒されてしまいました。
自分の講評も、論理的でなく「スゴ…」になってしまったのは、かなり反省しています。