日曜日はたくさん溜まった事務処理やセミナー資料、企画などに取り組む予定でした。
理由としては来週旅行を予定しているので、それに安心していけるようにしたかったからです。

ただ、実際に仕事を前にするとあまり気合が入らず、集中ができないでいました。
自分の悪い癖ですが、見通しの立たない仕事は不安な気持ちが先立ってしまい集中できず余計に不安になる悪循環があります。

自分の仕事の優先順位を考える時に、時間管理マトリクスという考え方を大切にしています。
時間管理マトリクスは「重要度」と「緊急度」の2軸に分け、重要だけど緊急ではない仕組み作りや学習と成長、体力回復といった仕事の優先順位を上げることです。

時間管理マトリクスは、DX関連、人材育成などの研修時には、この「投資の時間」の考え方を必ず入れるようしています。
この重要度と緊急度の2軸で優先順位を決める方法は自分の仕事のやり方の基本です。

ただ、最近はもう一軸加えた方がいいのではないかと感じることがあります。
それは「重要度」と「緊急度」に加えて「安心度」という軸です。

「安心度」というのは、今、自分が安心できるとしたらどの仕事かを考え、その優先順位を上げるものです。
例えば重要でも緊急でもないが必ずやらなくてはいけない仕事で、少し方向性さえ見えれば安心するような仕事です。

たとえば「研修資料の章立て作成」「支援に向けての仮説検討」「言いたくないけど言わざるをえないこと」などが当てはまります。
納期のない企画や提案などは、一つ形になっていれば安心するものです。

特に少し先になるのですが、今年度は長期のシリーズもののセミナーの依頼が増えています。
これはまだ形が見えないところがあるので、ゴールが見えず不安になることがあります。

それらも企画レベルから各テキストの章立てレベルまである程度落とせれば安心するものです。
シリーズもの色々な切り口があり、生成AI、ネット集客、DX推進、事業計画作成といった切り口などがあります。

それぞれのシリーズのストーリーは当然全部変わります。
…なので、それらの不透明感の仕事が溜まれば不安になっていたということです。

本来であれば、ストレス耐性を根本的に強くできるように訓練をした方がよいと分かっています。
しかし、その道のりは長いしそもそもたどり着けるか分からないので、対処法が必要です。それが「安心度」の軸を認識するということです。

従来の時間管理マトリクスに「安心度」という軸を加えることの有効性を実感しました。重要でも緊急でもないけれど、やっておくと精神的に楽になる仕事を適切なタイミングで処理することで、全体的な仕事の効率も上がることが分かりました。