午前午後と春日井商工会議所のIT相談、夜は中部産業連盟での診断士養成課程の「情報化第2講」2日目でした。
最近の生成AIに関する相談で感じることを、3つ程整理してみます。
1つ目は、生成AIを魔法の道具だと思っている方が多いということです。
世の中には「生成AIはなんでもできる」という情報が溢れているため、そう思うのも仕方がないと思います。
確かに生成AIはいろんなことができます。ただ、できないことも多いのです。
例えば、答えが1つしかない間違いが許されないものは、生成AIの仕事ではありません。
今の生成AIはあくまでもヒントをもらうもの、もしくは効率化に向けての前作業をしてくれるものです。
これを間違えると、無理矢理生成AIを使うことになるので、現状での生成AIの限界を伝えることが増えています。
2つ目は、相談者自身が主体となるようになっているということです。
支援において、以前は自分が生成AIを活用してアイディアを提供することが多く、それが望まれていました。
しかし今は、相談者が生成AIを使うレベルが格段に上がっています。
なので、自分が生成AIを使うより、生成AIを操作して仕事につかえるように助言する方向にシフトしています。
つまり、生成AIを使う主体は支援者ではなく相談者になってきているわけです。
これは相談者自身のレベルアップを意味しており、とても良い傾向だと思います。
3つ目は、AIエージェントの選択肢が圧倒的に増加していることです。
AIモデルがたくさん出てきて、どれを使えばいいのかよくわからなくなっています。
AIエージェントは、ゴールに向かって適切なAIモデルを選びながら考えたり動いてくれます。
その出来る範囲はどんどん拡がっており、その活用が効果的な支援の近道になっています。
夜の診断士養成課程で思うのは、1日の支援の後、夜に3時間の研修を行うのは体力がいるなぁってことです。
ただ、受講者が熱心に聴いてくれてて、特に質問がとても多いので、それを一緒に考えるのが楽しいです。




