名古屋商工会議所のものづくり研究会で、生成AIトレンドのセミナーをしました。
昨年に続き2回目の開催となりましたが、この1年間での生成AIの進化を伝える内容になります。

参加者は基本的なAIの使い方はもうマスターされている方ばかりでしたので、デモが中心です。
そのデモの確認で朝一番にChatGPTを立ち上げました。

すると、いつもとは違うカラフルな画面が表示され「GPT-5のご紹介」という案内が目に飛び込んできました。
まさかこのタイミングで来るとは思いませんでした。

さすがに資料への反映は時間的に不可能でした。
しかし、トレンドを扱うセミナーですのでこの話題は外せません。セミナーの内容を急遽変更することにしました。

元々AIサービスとAIモデルの関係について話す予定でした。
なので、ChatGPTというAIサービスとGPT-5というAIモデルの関係性から話を始めることにしました。

この関係性を理解することで、GeminiやClaudeといった他のAIサービスの進化も理解しやすくなります。
また、AIエージェントも今回の主題でしたが、関係性から見るとその特徴の一つが分かりやすいです。

実際、最近の相談で多いのが「色々なAIモデルが出てきて、どれを選んでいいのか分からない」というものです。
特に画像生成や動画生成の分野では、AIモデルが乱立している状況です。

AIエージェントを活用すれば、この問題をある程度解決できます。
例えば、Gensparkの「AI動画」は、プロンプトに応じて動画生成AIモデルを選択し、それぞれのAIモデルに適したプロンプトで動画を作成してくれます。

これまでAIモデルを切り替えて使うには、それぞれの特徴を知る必要がありました。
それをAIがエージェントとして自動的にやってくれるわけです。人にとって煩わしい判断を代理してくれるわけです。

GPT-5の登場により、即答モデル(4oや4.1)と推論モデル(o3やo4-mini)が融合されました。
さらに、プロンプトの意図を理解する推論が向上し、ハルシネーション(誤った情報の生成)も大幅に改善され、イラっとする「過剰な忖度」もなくなるそうです。

これらで大きく変わることがあります。人間が使う時により優しいAIになっていくということです。
斬新な機能追加でAIでできることが増えるのは確かに嬉しいです。しかし、それ以上に嬉しいのは人にとって優しいAIになることです。

セミナーでは、さまざまな生成AIのデモをご紹介しました。
2時間いただいていたのですが、資料の半分しか進まず、ちょっと喋りすぎたと反省しています。

ただ、懇親会でも大いに盛り上がり、楽しい時間を過ごすことができました。
実際にAIを使っている方々との情報交換は、どのようなところで悩んでいるかが分かるので、とてもありがたいです。