名古屋市新事業支援センターでのマネージャ業務でした。
自分も経営相談やIT相談を受けている中で、いつの間にか人生相談のような展開になることがよくあります。

特にそうした相談が多い日で、そして、一つ一つの相談内容がとても深いものだと感じました。
小規模事業の場合、事業と生活は密接につながっていることが多いため、これは当然のことだと思います。

事業の悩みは、そのまま生活の悩みであり、人生の悩みでもあるのです。
ただ、そうした場面で、どこまで相談にのってよいのか迷うこともよくあります。

あくまでも経営相談なので、経営者の立場でどう考えるかが必要なのだと思います。
しかし、人生を悩んでいる状況では、経営を考える余裕も無くなってしまうものです。

そのため、経営相談から途中でカウンセリングに切り替えることもよくあります。
コンサルティングとカウンセリングの狭間で、相手は何を必要としているのかを考えて提供したいと願っています。

そして同時に「自分はこんな偉そうに相談にのっていていいのだろうか」と悩むことがあります。
自分は人生相談の専門家ではありません。カウンセラーの資格は一応ありますが、人生経験はまだまだ未熟です。

自分に出来ることは、ただ相手の話を聴くことだけです。その際に、少し自分の価値観や体験を話すこともあります。
専門家ではないからこそ、同じ目線で聴いたり話したりできる部分はあります。

自分自身もそうなのですが、悩んでいる人は多いし、立場的に悩みを相談する場所が少ない人は多いです。
しっかりと相談対応ができているか不安はありますが、せめて話はしっかり聴きたいと思います。