名古屋商工会議所でIT専門相談を一日担当した後、夜は東浦町商工会で若手経営者向けの生成AIセミナーを行いました。
相談業務と講師で、なかなか濃密な一日となりました。
名商での相談では、創業や新規事業に関する相談が多くありました。
みんな熱心に準備を進めておられ、事業計画も丁寧に練られています。しかし、相談を重ねる中で改めて実感したことがあります。
それは、どれだけ想定の範囲を拡げても、予想もしない方向からいろいろな問題が降ってくるということです。
これは相談者の方々だけでなく、私自身にも全く同じことが当てはまります。
問題が起きるのは仕方がないことです。その時にいつも思い出すのは、「気持ち」が逃げると危険が倍になる…という過去の経験です。
確かに、耐えることで自然になくなる問題も多いので、待つことも有効な場合があります。
ただ、「気持ち」が逃げて放置してしまった場合は、やっぱり危険が倍になることが多いです。
問題と正面から向き合うか、一時的に距離を置いて冷静になるか…どちらも気持ちにおいて「逃げない」ことが大切だと思います。
夜は東浦町商工会でセミナーでしたが、最近は東浦町に入り浸っています。今回の生成AIセミナーは「業務効率化」がテーマでした。
対象が若手経営者(青年部)なので、生成AIへの関心は高く、その活用に気持ちがとても前向きでした。
生成AIは急激に世の中に浸透してきていると感じますが、それでも生成AIを使うことに奥手になっている経営者も多くいます。
その理由は生成AIを使うことへのリスク、不安が先立っているからだと思います。
ただ、たとえリスクがあったとしても生成AIをつかわない世の中には戻らないと思います。
今回の青年部のみんなのように、まず「気持ち」として逃げずに前向きに取り組むことが大切だと思います。
今回のテーマである「業務効率化」は、生成AIで最も効果を測りやすい活用方法です。
全く新たな取組ではなく現状からの変化なので、今との違いが明確で把握しやすいからです。
いきなり大きな変革を目指すのではなく、まずは小さな成功体験を積み重ねていきやすいのが業務効率化ということです。
課題から逃げずに向き合う「気持ち」は、創業でも、新しい技術の導入でも同じく大切だと感じます。




