名古屋商工会議所でIT専門相談でしたが、相変らず生成AIが解決の糸口になることが多いです。
ただ、一日を通じて解決の糸口となるのは「大切なのはその人らしい不完全さ」だと思いました。
完璧な技術力や豊富な知識がなくても、その適度な不完全さこそが、AIとの協働において独自の価値を生み出すのです。
これまでも、「やり方」を調べれば、インターネット上にはたくさんの情報が見つかりました。
しかし、それらは誰かの「やり方」です。
そこで重要になってくるのが、その選択肢の中から自分に合ったものを選び、さらに自分らしくアレンジしていく能力です。
AIは、その選択肢の中の最善案や改善案を提示してくれます。
しかし、最終的に「これが自分らしいやり方だ」と判断するのは、やはり私たち人間なのです。
そして、その人らしさが人を魅了します。不完全さが人を巻き込んでいくのです。
完璧な提案書よりも、少し拙いけれど熱意が伝わってくる企画書の方が、人の心を動かすことがあります。
これは、AIがどれだけ進化しても変わらない人間独自の価値だと思います。
AIとの協働で最も重要になってくるのが「質問力」です。これは人対人のコミュニケーションでも、AI対人のコミュニケーションでも同じです。
この質問力は、技術的な知識がなくても磨くことができるスキルです。
むしろ、素直な疑問を持てる人の方が、本質的な質問ができる場合もあります。
「自分はAIって難しくてわからないから、触ったこともないです」という人の方が、今後希少価値を持つ可能性があります。
なぜなら、そういう方は「人間らしい視点」を純粋に保持しているからです。
技術は日々進歩していますが、「その人らしさ」という価値は、どれだけテクノロジーが発達しても色あせることはありません。
自分の不完全さを残念がるのではなく、それを武器として活かす方法を考えるとよいと思います。




