日本テクノセンターの「システム開発におけるレビュー技法」の1日セミナーを配信していました。
今回は、人数が多かったのでグループワークなどはなしで、ひたすら自分が話し続けるスタイルでした。

そして受講者は全員カメラがオフでした。誰の表情も分からない自分のPC画面に向かって、7時間を話し続けました。
なかなかに自分の精神鍛錬となりました。

途中で少しへこたれそうになったところもありましたが、なんとか乗り切れました。
ずっとコミュニケーション無しで進む研修でしたが、逆に終わってからの質問の熱量が凄かったです。

ここでようやく言葉でのやり取りが行われ、熱心にみなさんが聴いていてくれたことを改めて実感しました。
特にレビューでの生成AIの活用場面の話をしたのでその質問が多かったです。

特に興味を持たれたのが、ドキュメントレビューでの生成AI活用の実演でした。
具体的には、レビュー対象のドキュメントを生成AIに渡し、複数の立場の人物が議論しながらチェックする仮想レビューです。

生成AIに対して、それぞれの立場で議論を深めながら、最終的に指摘項目の一覧を作成するという流れです。
実際のレビュー前のプレとして、非常に効果がありそうでした。

また、レビューにおいてNotebookLMを活用すると、仕様書の理解が非常に早くなります。
ドキュメント等を理解したい場合、それを図解化して理解したり、チャットで深掘りすることで理解が促進します。

自分はNotebookLMは「理解の効率化」ツールと位置付けており、レビュー前の準備に役に立ちます。
ドキュメントやコードのレビューが生成AIの活用で大きく変わりつつあると感じます。

淡々と心を鍛えるセミナーでしたが、終わった後の会話がとても楽しかったです。
顔の見えない研修の難しさを改めて感じつつも、生成AIという新しい技術が、現場の実務で役立つ手応えを感じた一日でした。