年末年始のお休みに入りました。
相談やセミナーがない日は寂しいのですが、年明けの週からセミナーが続くのでその準備を楽しみながらすることとします。

年明けはオーソドックスな内容ではない生成AIのテーマがいくつかあります。
「ITトレンドにおける生成AIの役割」「仕事ではない生成AIの使い方」「人として生成AIとどう向き合っていくか」などの話したことのないテーマです。

まずは年明けの中小企業診断士の勉強会や商工会の指導員研修で話す予定の「ITトレンドにおける生成AIの役割」を考えていました。
トレンドとは「傾向」「流れ」です。そしてITにはたくさんのトレンドがあります。

そして大切なことはITのトレンドは「最新技術の流れ」ではありません。トレンドとは「ニーズの流れ」です。
つまりトレンドは「最新技術の衝撃」ではなく「ニーズの大きさ」で決まるのです。

支援を行う立場としては、そのニーズの大きさを先読みしてトレンドの潮流をおさえておく必要があります。
そしてトレンドには長期と短期があります。長期を抑えたいですが短期を見逃すと足元をすくわれてしまいます。

そこで今回は短期のトレンドに目をやり、GoogleのGeminiのここ3カ月の動きからトレンドを読む内容も入れました。
生成AI好きがみんな感じているようにここ最近のGoogleの動きは激しいです。

思考エンジンの「Gemini3」、ビジュアル表現の「NanoBananaPro」、知識整理の「NotebookLM」の各AIが個々が進化しています。
そして、それぞれAIの「つながり」が価値を増大させています。

さらに、ワークフローAI(個人ならOpal、法人ならGoogleWorkspaceStudio)が、さらに「つながり」やすくしてくれてます。
各AIは素晴らしいOpenAIのですが、ややGoogleの後塵を拝しているのは「つながり」の差だと考えています。

Googleは「Gemini3」に様々なAIを統合しつつありますが、キーとなるAIは「NanoBananaPro」です。
これまでのAIは「思考」は素晴らしくても「表現」が弱かったです。その克服によってAIの役割を一気に広げました。

そして今後に大切になるもう一つのキーはエージェント型のワークフローAIだと考えています。
様々なAIエージェントが登場していますが、自律的に一気に仕事を進めるものがほとんどです。

しかし、GoogleのワークフローAIは途中でプロセスを人の目で見直すことができます。
実はDeepResearchも途中でプロセスを見直せるのはGeminiだけでした。この考えがAI活用では大切だと考えています。