相談で面白い話をお聞きしました。その方は「誰にも好かれよう」という気持ちが断ち切れたとたんに楽になったそうです。
その際に大切なのが「嫌な人をさらっとかわすワードを自然にだすスキル」とのことでした。

自分も「人に嫌われたくない」と思うことがあり、興味深くその話を伺いました。
話を聴き進めるうちに、これはコミュニケーションの本質を突いているのではないかと感じました。

いろいろなワードを話されていて、中には禍根を残すのでは…という言葉もありました。
ただ、いざという時のワードを用意しておくことが大切だと思いました。

「そういう考え方もあるんですね」「人それぞれですね」「ご心配ありがとうございます」「今の私にはこれが精一杯で」…。
言われると自分も無意識に使っているかもしれないです。

相手を傷つけず、自分も傷つかないために工夫されている言葉と言えるかもしれません。
言葉は攻撃の道具になることもありますが、こうして並べてみると、身を守る「盾」にもなるのだということを改めて思います。

日常会話でよくある悩みのひとつに、「断れない」「相手の期待に応えようとしすぎてしまう」というものがあります。
境界線を引くことは、相手を拒絶することではなく、自分の状態を正直に伝えることです。

相手の感情に寄り添うことは大切ですが、そのまま飲み込まれてしまうと、自分自身が疲弊してしまいます。
「共感すること」と「感情移入して消耗すること」は、似ているようで全く違います。

「さらっとかわす」という表現から、「かわす」は回避や逃げのように聞こえるかもしれませんが、そうではないと思いました。
不必要な消耗を防ぎ、自分のエネルギーを本当に大切なことに向けるための、立派な選択だと思います。

どんな人も、すべての場面で全力で向き合い続けることはできません。
かわすべき場面でかわすことができることも、ひとつの力です。言葉の選び方ひとつで、日々の消耗はずいぶんと変わると感じます。