社内のIT運用体制構築に関するコンサルでしたが、関わる中小企業の多くで感じることです。

中小企業では社内のIT運用体制の構築、そして引継ぎがどうしても遅れる傾向があります。
経営者の中には、ITは苦手、ITにはアレルギー…という方も多く、ついついIT担当者に任せっきりになってしまうのです。

そのため、中小企業(小規模事業者)では、自社に情報システム部門なるものがない、もしくは1人で対応をしている場合が多いです。
そのような場合、基本的に運用保守はアウトソーシングにする方向で進めるのがよいと思います。

それでも、社内にはアウトソーシング先と話ができる人材が必要です。
「ルーターって何ですか?」「NASって何ですか?」では会話が成立しないのです。

社内において最低限のITスキルをもった人材を育成する・組織するといったことはとても重要な課題です。
今回のコンサルでも「最低限のITスキルってなんだろう」って話で盛り上がりました(盛り上がっている場合ではないですが…)。

また、経営者の方々には、IT担当者を正当に評価していただきたいです。
「動いて当たり前」のIT運用は非常にストレスがたまります。
そして、トラブル対応の際に「こんなことがあると困るんだよね~」という社員の言葉に心が削られていきます。

経営者としてIoT、AIといったトレンドキーワードのセミナーに出て最新動向を収集するのはもちろん大切です。
ただ、その前に自社のIT担当者を大切にすることを忘れないでほしいと思います。

空はすっかり夏ですね。