公的機関で相談業務をしていると、一日に何件も相談を受けることになります。
その中で創業相談はとても多いですが、その時に感じることです。

「安定」を追い求めても、今の時代には存在しないと感じます。
そもそも「安定」したと感じた瞬間から、次の「不安定」は始まっています。

昔は「サラリーマンは安定している」という迷信がありましたが、今ではそれも言えないと思います。
「サラリーマンは様々な安定の仕組み」が用意されているだけで、その仕組みから外れた時は当然不安定になります。

自分もサラリーマンで「安定」していたはずでしたが、うつ病で会社を辞めてからは「不安定」になりました。

では「不安定」になってそれは悪いことなのか…というとそうでもないと思います。
「不安定」だと不安に思った時には、「安定」を求めて工夫します。

「不安定」の部分も含めて視野に入れれば、短時間の「安定」は実現出来るように思います。

つまり、「安定」していると感じる状態は長く続かないので、実は「不安定」への第一歩の状態です。
また、「不安定」と感じる状態は、リスク要素を組み入れてさえいれば、「安定」しているとも言えます。

「安定」か「不安定」は独立、サラリーマンの立場とは関係ないと思います。
「安定は不安定、不安定は安定」という言葉は独立後に何回心の中でつぶやいたかわかりません。