豊明市商工会での専門家派遣の後、愛工大での第五講「ソーシャルメディアのビジネス活用」でした。
両方で話題になったことが、「ネット広告の費用対効果」と「SNSをビジネスで使う意味」です。
限られた予算の中でどのようにネット戦略を組み立てるかは重要な課題です。
ネット広告は業種によっては必須となり、そして時に高額になることがあります。
根本的な考え方として、ネット広告は「経費」であるということを認識しておく必要があります。
経費とは、ビジネスに必要なものではありますが、使えば消えていくものです。
それに対して、SEO対策やSNSでアカウントを育てていくことは「投資」になります。
投資であれば、それはやがて自分たちに価値として戻ってくるものとなります。
ネット広告に使うお金は短期的な視点での経費となりますが、SEO対策やSNS運用は長期的な視点での投資です。
短期的な視点である「経費」と長期的な視点である「投資」をうまく組み合わせてネット戦略を組み立てていく必要があります。
ブログ記事の蓄積、口コミの収集、SEOによるサイトの体質強化といった投資を行うことでネット広告の経費を削減できます。
SNSのビジネス活用に関しては、そもそもSNS自体がビジネス活用するためのものではないとの認識が必要です。
SNSは「Social Networking Service」の略で、人と人を繋げるためのサービスです。
人と人が繋がる中で、ビジネスにつながる可能性も生まれてくることもあるということです。
つまり、人と人が繋がることがSNSの本来の目的であり、それがビジネスに生かされるかどうかは、言わば副産物のようなものなのです。
この「人と人が繋がる」ということこそが、実は最も価値のある投資になります。
すぐには結果が出にくいものですが、リアルな世界でも大切な人と繋がることは最も重要な投資だと考えています。
時間はかかりますが、この投資による資産形成を忘れないようにSNSを活用したいです。
その上で、ネット広告を効果的に使いながら、バランスの取れたネット戦略を作り上げていきたいです。




