新事業支援センターでのマネージャー業務でした。
相談者だけでなく、自分自身も何かをするときは「見通しのたたない」ことだらけです。
当然、見通しが立たないので、不確定要素が多くて不安なわけです。
ただ、そんな時の自分なりの不安解消法もあります。それが「夢中で準備する」ことです。
まず、私がよく行っているのは不安の原因を紙に書き出します。
頭の中でぐるぐると回っている不安も、文字にして客観視すると意外とその正体が見えてきます。
この作業を繰り返していると、多くの不安の原因や要因がわかってきます。
そして、さらに分析してみると、この「見通しがつかない理由」は大きく二つに分けられることに気づいたのです。
ひとつは「自分ではどうにもならないこと」です。世の中の流れ、人に任せていること、組織の決定などです。
こうした要素について不安に思っても、結局のところどうにもならないというのが現実です。
ひとつは「自分でなんとかできるもの」です。自分の準備や行動次第で変えられる要素です。
プレゼンテーションの練習、資料の作成、知識の習得、コミュニケーションなど、自分の努力で改善できる部分です。
自分の場合「自分ではどうにもならないこと」はさっさと忘れて、「自分でなんとかできるもの」の準備に没頭します。
結果として、不安や迷いは薄れ、仕事に集中できるようになります。
ただ、この方法にも注意点があります。時々、線引きに迷うことがあるのです。
どうも私には「自分ではどうにもならないこと」を「自分でなんとかできるもの」と拡大解釈してしまう傾向があるようです。
本来は「自分ではどうにもならないこと」まで何とかしようとして、結果的に疲れ果ててしまうことがあります。
こんな時は、やはり自己嫌悪に陥ってしまいます。
「またやってしまった」「なかなか成長しないなあ」と思いながらも、日々試行錯誤を続けているのが正直なところです。
センターでの相談も、特に創業を考えている方や新規事業に取り組む方は、不確実性に対する不安を抱えがちです。
そんな時「今できる準備を具体的にリストアップしてみませんか」「その中で、今から始められることは何でしょうか」というと先に進める方もいるようです。
それをそのまま自分にも問いかけています。




