愛工大の「インターネットのビジネス活用」講義も、早いもので10回目です。
前半の「Webマーケティング」「中間演習」が終わり、後半の「ITトレンド」「最終演習」に入ります。

ITトレンドは、クラウド、AI、IoT、DXなどについて考えてもらいます。
最終演習は、3人の起業家に話を頂き「Webマーケティング」「ITトレンド」で学んだことがどう活用できるかを考えてもらいます。

自分的には、最終演習は「ビジネスモデル」だけではなく「起業のマインド」「起業家の価値観」など、最も大切な3回になると思います。
そのための露払い的な講義で、しっかり「ITトレンド(クラウド、AI、IoT、DXなど)」を伝えておきたいです。

前にも書きましたが、「ITトレンド」はITの最新技術のことではありません。
「ITトレンド」とは、今の世の中に必要とされているニーズを実現すための「IT」で、枯れた技術であっても「ITトレンド」になっていくことは多いです。

つまり「ITトレンド」は、そこにニーズがあって初めて「ITトレンド」になるのです。
逆説的ですが、ITの新技術であっても、そこにニーズがなければ「ITトレンド」にはならないわけです。

「ITトレンド」を理解するには新技術だけの理解では不十分です。
なぜ、その新技術がニーズとして世に必要とされている背景ともいうべき、経営環境の変化の理解が必須です。

今回は「ITトレンド」になるかは不明ですが、経営環境に影響を与える可能性があり、動きが激しくなっている「Web3」「DAO(分散型自立組織)」「メタバース」「XR(VR/AR/MR)」などの話も交えようと思っています。
余談ですが、自分にとってIT用語の「DAO」って「データアクセスオブジェクト(Data Access Object)」だったのですけど、ブームで「分散型自立組織(Decentralized Autonomous Organization)」がメジャーになっていますね…。

やはり「ITトレンド」の話は、必然的に「技術視点」ではなく「ビジネス視点」になっていきます。
「ITトレンド」を生み出す背景となった、世の経営環境の変化を伝えれれば、「IT」に精通していない人に対しても「ITトレンド」の必要性を理解してもらえると思います。

最終演習として、しっかりと経営視点で「Webマーケティング」「ITトレンド」を、3人の起業家に提案をしてほしいと思います。
そして、3人の起業家に少しでも響いてもらえてば、自分の大学における「実務家である非常勤講師」の役割を果たせたといえると思います。

愛工大の「インターネットのビジネス活用」講義も最後の仕上げ段階に入ってきています。
ビジネスモデルの整理、演習課題の問いかけの仕方を練っていきたいと思います。

全然、「いなや」に行く時間がなくて「いなや禁断症状」です。
学食のカレーは、十分美味しいのですけどね。

週末にへばることが多いので「平和公園」でリフレッシュしていました。