愛工大の「インターネットのビジネス活用」は第6講「GoogleビジネスプロフィールとLINE公式アカウント」でした。
演習の与件も東海地方の老舗回線寿司企業がテーマになり、学生はまた頭を捻ってます。

愛工大の講義も今年で10年目に突入しましたが、これまでにないシラバスの一部見直しが起きました。
自分はわりとキチンとシラバスで提示した15回のテーマを守ります(当たり前か^^)

通常は、3月のシラバス提示段階で必要と感じた15回が半年程度で変更になることはないからです。
そもそも、今年のシラバスは、SNSが1講から3項に増えたり、Web3で1講を取ったりで昨年から大きく変わっています。

…にもかかわらず、シラバスから1講削ってから、「AIと向き合う」を組み込むことを決めました。
1講をまるまる変えるのは、他の講座にも影響するためかなりのチャレンジです。

シラバスを考えた3月初旬には、ChatGPTや生成AIはここまで世に影響を与えていませんでした。
しかし、この最近の激変や先日のMicrosoftの発表をきくと無視はできないインパクトです。

Microsoftの発表から分かったことはOS(Windows)とAIの融合です。
これによって、その影響は単なるChatGPTというひとつのWebサービスの衝撃で終わることはなくなりました。

AIとの融合でOSが変わるということは、仕事のやり方そのものが変わるということです。
丁度、インターネットが身近になった「Windows95」やモバイルの「iOS」「Android」が出たインパクトに近いです。

これまでのIT業界の主導権争いのテーマとして、OS、検索エンジン、クラウド、モバイルなどのテーマで栄枯盛衰がありました。
次の主導権のテーマは明らかに「AI」で、それで主導権をとったところがしばらくは勝ち組になれます。

OSとAIの融合は象徴的な出来事で、検索エンジン、クラウド、モバイルにも波及する大きな変化の第一歩だと感じます。
おそらくこの大きな変化の影響を大きく受ける可能性のあるのが、これから世に出る学生です。

特に「インターネットのビジネス活用」を主に受けている3回生は、1年半後に世に出るので影響を大きく受けると感じます。
このタイミングで「AIと向き合う」授業をしていなかったら学生に申し訳ないです。

そんな訳でシラバスを改定してでも、その授業をすべきだと判断しました。
今年は、少し未来に振り返ったときに大きな変革の一年だったと言われる「大切な一年」だと感じています。