名古屋商工会議所でのIT相談でした。
事業環境が複雑化する中で、意思決定を悩まれている何人かの方が相談にみえる日でした。

自分も事業をしていると意思決定にいろいろと迷うことがあります。
きっとこれは経営者にかぎらず、同じような体験をされている人も多い気がしています。

自分の場合ですが、その時に安易に楽な道を選んでしまうと、かえって厳しい道や遠回りになることがあります。
何度も何度も本当に懲りずに繰り返し体験しています。

安易な楽な道は、その道しか見えていないので、周りの危険察知が不十分なのだと思います。
目の前の楽さに気を取られて、その先に待っている困難に気づかないのです。

結果として、後になって「こんなはずじゃなかった」という状況に陥ってしまうことが多いです。

逆に、厳しい道を選ばざるを得ないときには、その試行錯誤や精神的な苦悩が、後々に楽な道になっていくと感じます。
不安からいろいろな最悪な状況を想定してしまうので、かえって落とし穴を潰しているからです。

その落とし穴には考えなくてもよい落とし穴も多く、無駄に時間がかかっているのも事実です。
ただ、その落とし穴は考えなくてもよかった…という理由を踏まえての気付きが自分の成長につながります。

準備しすぎて使わなかった知識や経験も、いつか別の場面で活かされることがあります。無駄はないのかもしれません。
自分は迷ったときは可能な範囲で厳しい道を選ぼうと思っています。

ただ、思っているだけで、実際は楽な道に転がり込んで、相変わらず痛い目を見ていますが…。
この「厳しい道を選ぶ」という考え方は、長期的に見ると自分の成長や事業の発展に繋がっていると感じています。